iPhoneを利用していて、iPhoneの画面が割れてしまった経験がある人は多いのではないかと思います。
iPhoneの画面が割れてしまった人を見て、「iPhoneは壊れやすい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
iPhoneの本体価格は10万を超えることが珍しくないので、iPhoneが故障した際の修理代金もそれ相応の金額がかかります。
そんな修理代金を抑えるために、iPhoneにはAppleCare+という保証が用意されています。
今回の記事では、AppleCare+がどのようなものなのか?
AppleCare+の金額や補償内容について解説していきます。
AppleCare+とは

AppleCare+とは、Appleが提供するiPhone専用のモバイル保険です。
知らない方も多いと思うのですが、Apple製品を購入後は誰でも「1年間の保証」と「90日間の無償サポート」が受けられます。

いわゆるメーカー保証ガオ!
1年あれば大丈夫と思う方もいるでしょうが、故障や破損は、購入後すぐよりも手元に馴染んできた頃に起きるもの。
AppleCare+に加入していると、iPhoneの画面割れの修理や、その他の損傷による修理に対する保証等のサービスを1年間に2回までサービス価格(下記)で受けることができます。
- 画面の損傷3,700円(税込)
- 過失や事故によるそのほかの損傷12,900円(税込)
AppleCare+非加入で、仮にiPhone12を修理・交換する場合は下記金額が発生します。
- 画面の損傷33,440円(税込)
- その他の修理52,580円(税込)
AppleCare+に非加入の状態で、修理・交換が必要になってしまうと結構な費用がかかることをおわかりいただけたと思います。
AppleCare+の料金

上の章で不安を煽ってしまいましたが、AppleCare+に加入した場合、具体的にいくらかかるのでしょうか。
ワイモバイルでiPhone12購入と同時に加入する場合

ワイモバイルでは、「AppleCare+ for iPhone」という保証を提供しています。
月額料金は770円(税込)です。2年間利用すると、18,480円(税込)です。
申し込み時には加入しなかったが、後から加入したいとなった場合は、Appleで直接加入する必要があります。
Appleで加入する場合

AppleでAppleCare+に加入する場合は、分割支払いか一括支払いかを選ぶことができます。ただし、申し込み時のみです。
iPhone12のAppleCare+の料金は、一括で18,480円(税込)。分割で770円(税込)×24回です。
分割であろうと一括であろうと、トータルで支払う金額に差はありません。
また救済策として、申し込み時にAppleCare+に加入しなかった場合(ワイモバイルやソフトバンクでの購入を含む)でも、購入後30日以内であればAppleCare+に加入することが可能です。
ただしその際は一括支払いのみとなります。
iPhoneの故障原因BEST3

ここで、iPhoneの故障原因について触れてみます。
参照元はiPhone基板修理サービス「FIREBIRD」の調べ(※調査母数681台、集計期間2020年6月1日~2020年11月30日)です。
1位:自然故障
一番多いのは自然故障で43%でした。
「朝起きたら起動しなかった」、「急に動かなくなった」等の声があるようです。
自然故障したiPhoneを利用していた方の多くに共通していたのは、日々の充電環境が正しくなかったこと。
「劣化した充電ケーブルやアダプタの使用」、「純正品以外の充電器の使用」、「充電しながら長時間の使用」等はiPhoneの寿命を縮める結果になるようです。

今からでも注意してみるガオ!
2位:水没
2番目に多いのが水没で、20%です。
個人的にはもう少し多いかと思っていました。
iPhoneが防水に対応し、お風呂でiPhoneを利用したり、プールに持ち込んだり等した経験があると思いますが、iPhoneは完全防水というわけではありません。
防水基準のテストで利用する水は、入浴剤や消毒剤等が混入していない、常温の水です。
3位:落下
落下は9%と、これまた個人的に意外な結果でした。

ボクは落下2回、水没1回経験したガオ!
個人的予想ですが、画面が割れた人の多くは「修理に出したらお金かかるし、使えるし、、」と修理に出さずにそのまま我慢して使っているのではないでしょうか。
iPhoneは壊れやすい?

ここまで見たら、iPhoneって壊れやすいの?と思った人が多いと思います。
具体的な耐水の基準や画面強度はどうなのでしょうか。
耐水
iPhoneシリーズは、iPhone7から耐水性能がついています。
例えばiPhone12は、IEC 規格 60529 に基づく IP68 等級 (深さ 6 m まで、最長 30 分間) に適合しています。
iPhone SE (第 2 世代)、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus は IP67 等級 (深さ 1 m まで、最長 30 分間) に適合しています。
ただ、通常の使用により耐水性能が低下してしまうこともあるので、テストに合格した条件下であっても100%水没しないわけではありませんのでご注意ください。
そもそも水濡れによる損傷は、保証の対象外となります。

水回りでのiPhone利用は控えた方が賢明ガオ!
画面強度
iPhone12シリーズには、Ceramic ShieldというiPhone11シリーズよりも4倍耐久性能の高いガラスが採用されています。
頭の高さから落下させても割れないといった実験を行ったユーザーもいるようです。
ただiPhone11以前の端末を利用している場合、強度には不安が残りますね、、
ワイモバイルが提供するAppleCare+ for iPhoneについて
ワイモバイルは、AppleからiPhoneを販売する許可を得ています。
その他ソフトバンクやau、Docomo、楽天等も同様で、それに伴ってAppleCare+の販売も許されていますが、今回はワイモバイルにフォーカスします。
ではAppleCare+は、Appleで加入する場合とワイモバイルで加入する場合とで具体的にどのように変わるのでしょうか。
AppleCare+加入時の比較(iPhone12) | AppleでAppleCare+に加入 | ワイモバイルでAppleCare+に加入 |
料金 | 770円(税込)×24、一括支払い時は18,480円(税込) | 770円(税込)×24 |
画面の損傷時のサービス料 | 3,700円(税込) | 3,700円(税込) |
過失や事故によるそのほかの損傷時のサービス料 | 12,900円(税込) | 12,900円(税込) |
上記の通り、全く差はありません。
1点差があるとすると、ワイモバイルではiPhoneをお申し込み時にしか、AppleCare+に加入することができません。
ワイモバイルでAppleCare+に加入しなかったけども、やっぱり入りたい!となった場合は、Appleで加入可能です。ただし、購入時以外の支払方法は「一括支払いのみ」で、且つ「iPhone購入後30日以内のAppleCare+購入」が条件となります。
AppleCare+への加入を迷われている場合は基本的にiPhone申し込み時にAppleCare+に同時加入する方がよいのではないかと思います。
AppleCare以外のその他保険について

簡単にではありますが、その他保険について触れていきます。
故障安心パックプラス(ワイモバイル)
ワイモバイルで提供する、故障安心パックプラスは月額759円(税込)です。
ワイモバイルでの申し込み時のみ加入が可能です。
補償内容としては、下記です。
- 盗難・紛失保証(会員価格での購入)
- 水濡れ・全損保証(会員価格での交換)
- セキュリティトラブル補償
- データ復旧支援サービス
- 紛失ケータイ捜索サービス
故障安心パックライト(ワイモバイル)
ワイモバイルで提供する、故障安心パックライトは月額550円(税込)です。
USIMカード単体でご契約する方向けの保証サービスです。
保証内容としては、下記です。
- 取り替えサービス(iPhone12の場合、89,280円~)
- 紛失ケータイ捜索サービス
モバイル保険(さくら少額短期保険㈱)
さくら少額短期保険㈱ではモバイル保険を提供しています。
月額は700円(非課税)です。
購入から1年未満であれば加入が可能で、さらに1契約で3台まで(ガラケーから携帯ゲーム機等もOK)を補償対象とすることができます。
補償は1年間で最大10万円までで、金額の範囲内であれば何度でも受けることができます。
結局保険には入った方がいいの?

ケース別にどのような人にどの保険がオススメかをまとめます。
端末をAppleで購入し、ワイモバイルでSIMだけ契約した人
この場合、今回ご紹介している保険サービスでいうと下記の保険への加入が可能です。
- 故障安心パックライト(ワイモバイル) 550円/月×24=13,200円
- AppleCare+(Apple)※一括購入 18,480円
- モバイル保険(さくら少額短期保険㈱) 700円/月×24=16,800円
費用だけを見ると故障安心パックライトがいいのですが、保証内容としては定価から21,600円引きでの機種交換(取り替えサービス)と紛失ケータイ捜索サービスの2つだけです。
仮にiPhone12を交換するとなると89,280円で、盗難・紛失・水濡れ・全損の場合は94,780円かかります。
金額的には2台目を購入するようなもので、保証内容としては弱いと思います。
より手厚い保険を希望するのであれば、AppleCare+がいいと思います。
ユーザーの費用としては一番高いのですが、画面の損傷であれば3,700円(税込)、過失や事故によるそのほかの損傷であれば12,900円(税込)で修理が可能です。
さらに1年に2回までそのサービスを受けることが可能です。
Apple公式の保険である分、手厚い保険になっています。
モバイル保険はiPhone以外にも、他2台までを1契約で補償対象とすることができ、且つ費用もAppleCare+に比べ安くなっています。
修理代金は実費を支払うことにはなりますが、1年間で10万円の範囲内であれば、支払った金額は補償として戻ってきます。
費用・補償内容ともに、ワイモバイルの保険とAppleの保険の間を取った、痒い所に手が届いたような保険になっています。
ワイモバイルでiPhoneとSIMを購入する人は?
この場合、下記の保険への加入が可能です。
- 故障安心パックプラス(ワイモバイル) 759円/月×24=18,216円
- AppleCare+(Apple) 770円/月×24=18,480円
- モバイル保険(さくら少額短期保険㈱) 700円/月×24=16,800円
故障安心パックプラスですが、故障安心パックライトに比べて故障交換のサービス価格が安くなっています。iPhone12の場合は13,750円です。
ただし盗難・紛失・水濡れ・全損の場合は故障安心パックライトと同様に94,780円かかります。
盗難・紛失・水濡れ・全損にだけ注意をすれば、良い補償内容となっているかと思います。
ここでも、AppleCare+の費用としては一番高いですが、補償内容は上でお伝えした通りです。
やはりより良い補償内容を求めるのであれば、AppleCare+にするのがよいと思います。
モバイル保険に関しても同様です。
保険は不要な人
そもそも携帯電話は丁寧に取り扱っていて故障させたことがない人もいると思います。
保険に加入することで月額料金が上乗せされることを嫌がる人もいると思いますが、ここまでご覧いただいて「保険はいらんなぁ」ってことであれば、保険には加入しなくてもいいでしょう。
保険に加入することで2年間で約18,000円を支払うよりも、液晶保護シールやケースを購入する方が確かにTOTAL費用としては抑えることができます。
故障させない前提であれば、保険に加入しないのは合理的な判断になります。
まとめ
ワイモバイルユーザーが加入できる保険を例に出して保険についてまとめてみました。
AppleCare+は、Appleで加入してもワイモバイルで加入しても大きな違いはありません。
ただワイモバイルでiPhone購入を前提とすると、ワイモバイルでAppleCare+に加入したほうが分割料金になりますので、費用分散が可能です。
保険は「万が一」に備えるサービスです。
今回はモバイル保険も一例として紹介しましたが、日常で重要性を増してきたiPhoneを守る為、iPhone購入に合わせて保険の加入も検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が保険加入の参考となれば、幸いです。
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