ソフトバンクは自社で通信回線を保有している「MNO(Mobile Network Operator)」、いわゆるキャリアです。
要するに自社の回線を自由に配備ができるのでエリアカバー率は広いですし、品質も高いです。
ただしインターネットで調べると「ソフトバンク 電波 悪い」といったキーワードで情報がヒットするのも事実です。
なぜソフトバンクの電波が悪いというキーワードで情報がヒットするのか、背景や実際のつながりやすさなどを理解すれば対策もしやすくなるはずです。
ソフトバンクの電波は品質が大幅に向上!プラチナバンド獲得
現在は「楽天モバイル」が新しくキャリアに仲間入りしたので一番後に参入したキャリアではなくなりましたが、以前ソフトバンクはドコモ、そしてauの後に参入した新興のキャリアでした。
まったく同じというわけではありませんが、今の楽天モバイルと同じような環境で事業を展開していました。
ボーダフォン株式会社を買収するなど競争力を付けるための戦略を次々と行い、短期間で契約者純増数1位を獲得するなど早くから高い業績を残しています。
今ではドコモ、auといっしょにすぐ思い浮かぶ3大キャリアの1つです。
ソフトバンクは基地局を次々と立ち上げ、通信品質の向上を図ってきました。
しかし「プラチナバンド」を所有していないことがあしかせとなっていたのも事実です。
ソフトバンクは長年プラチナバンドを割り当てられておらず、競合に対して苦戦していたのは間違いありません。
しかし2012年3月1日、ついに総務省からプラチナバンド割り当てを受けて通信サービスを拡張しました。
プラチナバンドを使えるようになったことでさらに通信品質は改善。
今ではエリアカバー率も99%を超えており、たとえばスマホ調査大手の「MMD研究所」のアンケートではドコモやauと遜色ない『つながりやすさ評判』を獲得するなど躍進しています。
結論としては、「状況によってはつながりにくい場面もあるかもしれないが、キャリアだけあってソフトバンクのつながりやすさは保証されている」です。
通信に使う電波は医療機器といったデバイスにも影響を与えてしまうことから、そう簡単に再割り当てしたりといった作業はできないでしょう。
ただし昔ソフトバンクに新しくプラチナバンドが割り当てられたように、
市場の競争性を確保するため今後総務省がプラチナバンドの割り当てを変更する可能性があります。
つながりやすさにはバンドも重要!
電波のつながりやすさについて議論する際は、バンドについても忘れてはいけません。
現在一般的に使われている「4G」の電波において、ソフトバンクは下記のバンドを提供しています。
- 1:2GHz帯
- 3:1.7GHz帯
- 8:900MHz帯
- 11:1.5GHz帯
- 28:700MHz帯
- 42:3.5GHz帯
そしてバンドは、スマホの端末を選ぶ際に大きく関係してくるので注意が必要です。
たとえばソフトバンクで販売されている端末は、ソフトバンク用にバンドが最適化されています。
バンドについては端末の製造時に仕様が決まっており、後で変更するといった対応は難しいのが現状です。
仮にドコモの端末を持ってきてソフトバンクで使おうとする場合、ソフトバンクではなくドコモ用に最適化されているためソフトバンクの一部バンドに対応していない可能性があります。
今までは各キャリアが販売しているスマホには、販売している会社でしか使えないようにロックが掛けられていました。
今後はキャリア販売端末でのSIMロックがなくなり乗り換えが簡単になります。
ただしSIMロックが解除されてもバンドが対応していないと満足にスマホを使えません。
現在の議論はバンドについて少し言及があったほうがよいように思えます。
皆さんはSIMロックだけでなくバンドについても気を付けてスマホを選んでみてください。
GbpsやMbpsは回線の速さ!
通信速度をソフトバンクといったキャリアの公式サイトや自力で確認したいときは、「Gbps」や「Mbps」という単位について覚えておく必要があります。
GbpsもMbpsも、「インターネット回線の通信速度を図るときの基準」です。
モバイル通信だけでなくWi-Fiや有線の速度を計測する際にも使われます。
もし「最高速度1Gbps」と記載されているときは、1秒当たり1ギガビットで通信できるという意味になり、かなり高速な部類に入ります。
また仮に200Mbpsや300Mbps以上の速度が出ていれば、動画や画像といった重いデータもサクサク閲覧できるはずです。
反対に2Mbpsや1Mbpsといった速度しか出ていない場合は、Webサイトの閲覧は可能ですが動画や画像のリアルタイム閲覧に時間が掛かる可能性があります。
上りはいわゆるアップロード速度であり、こちらからインターネットへ画像や動画を送信する際に関係してくる言葉です。
反対に下りはダウンロード速度、画像や動画をインターネット経由で受信する際に関係してくる言葉です。
一般的には下りのほうが上りより速いです。
通信速度についてはキャリアの公式サイトでも確認可能になっています。
ただしそこへ記載されているのはベストエフォート(理論上の最高速度)であり、実際の速度を計測するには自分でサービスを使う必要があります。
たとえば「Fast.com」というサイトではアクセスするだけですぐ下りの現在の速度が表示されるので便利です。
使いやすいサービスを見つけてみましょう。
ソフトバンクの電波がつながらない?対策方法は?

もし携帯の電波がつながらない、あるいはつながりにくい状況に陥ったときは次の点を確認してみましょう。
周囲の環境を確認して、電波が入りやすいポジションを探す
電波は生き物なので、その場の状況につながりやすさが左右されます。
- 住宅の素材が原因で電波が減衰している
- 建物が隣接したりたくさんの基地局があったりして電波が届きにくい
といった状況も考えられます。
電波がつながりづらいと感じた場合は、
- 電子レンジといった電波に影響がある場所の近くに行かない
- 窓を開けてみたりして電波が入りやすい状況を作る
- 場所を変えながらつながりやすさを計測ツールで確かめる
といった方法を取ってみましょう。
電波サポートを受ける
各キャリアでは電波に関してサポートを行っています。
もし屋内で電波が入りにくいと感じる際は、ソフトバンクから機器を貸し出してもらってつながりやすさを確保してみましょう。
問い合わせ窓口へ相談する
ソフトバンクといったキャリアはこまめに基地局のつながりやすさ改善への作業を行っています。つながりやすさを抜本的に改善したい場合は、問い合わせ窓口へ相談してみましょう。
時間は掛かりますが、働きかけが受け入れられれば電波のつながりやすさが確実に改善します。
まとめ
今回はソフトバンクの電波のつながりやすさについて解説してきました。
キャリアとして自前で回線を所有しているだけあって、ソフトバンクの通信品質は高いです。
ただし身近で電波がつながりにくいと感じる際は、電波が受け取りやすい場所を探すなど工夫を行ってみましょう。
ちなみに障害で電波がつながらなくなる可能性もあるので、トラブルが起きた際はぜひ自分でも原因に関して情報収集を行ってみてください。
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